概要
Microsoft Teamsは、Microsoft 365に統合されたコミュニケーションとコラボレーションのプラットフォームです。チャット、ビデオ会議、ファイル共有、アプリ統合などの機能を提供し、特にMicrosoft製品を使用している組織に最適です。Word、Excel、PowerPointなどのOfficeアプリとのシームレスな連携が強みです。
対応プラットフォーム
Web
Windows
Mac
iOS
Android
日本語対応
インターフェース: ◯
サポート: ◯
ドキュメント: ◯
更新情報
公開日: 2023-09-01
最終更新: 2023-09-15
主な機能
チームとチャネル
- プロジェクトやチーム単位でのワークスペース作成
- チャネルによるトピックごとの会話整理
- プライベートチャネルとパブリックチャネルの使い分け
- ゲストアクセス機能
- 組織全体のチーム管理
ビデオ会議とウェビナー
- 最大1,000人参加可能なビデオ会議
- 画面共有と発表者ビュー
- バーチャル背景とぼかし効果
- ブレイクアウトルーム機能
- ライブイベントとウェビナー開催
Office 365連携
- Word、Excel、PowerPointのリアルタイム共同編集
- OneNoteとの統合
- SharePointとの連携によるファイル管理
- Outlookカレンダーとの同期
- Microsoft 365アプリのタブ表示
その他の機能
アプリとボット
- 700以上のアプリとの連携
- カスタムアプリの開発と統合
- Power Automateによるワークフロー自動化
- Power Appsとの連携
- AIアシスタントの活用
セキュリティとコンプライアンス
- エンタープライズレベルのセキュリティ
- 多要素認証
- データ暗号化
- コンプライアンス管理(GDPR、HIPAA等)
- 情報バリア機能
モバイル対応
- iOS/Android向けネイティブアプリ
- プッシュ通知
- モバイルからのファイルアクセス
- 低帯域幅モード
- オフラインアクセス
料金プラン
Microsoft 365 Business Basic
¥670
ユーザー/月(年払い)
- Teamsの全機能
- Exchange、SharePoint、OneDriveの利用
- ウェブ版Officeアプリ
- 1TBのクラウドストレージ
- セキュリティとコンプライアンス機能
Microsoft 365 Business Standard
¥1,360
ユーザー/月(年払い)
- Business Basicのすべての機能
- デスクトップ版Officeアプリ
- ウェビナー機能
- 高度なセキュリティ機能
- ビジネスアプリ(Bookings等)
※価格はユーザー1人あたり。月払いの場合は料金が異なります。公式サイトで最新の料金をご確認ください。
メリット・デメリット
メリット
Microsoft 365との完全統合
Office製品やSharePoint、OneDriveなどとシームレスに連携し、ワークフローを効率化できます。
充実したビデオ会議機能
最大1,000人参加可能なビデオ会議、ブレイクアウトルーム、バーチャル背景など、高度な機能を備えています。
セキュリティとコンプライアンス
エンタープライズレベルのセキュリティと豊富なコンプライアンス認証により、安全な環境を提供します。
豊富なカスタマイズオプション
Power Platform(Power Automate、Power Apps)との連携により、業務プロセスの自動化やカスタムアプリの開発が可能です。
無料プランの充実度
無料プランでも最大100人のビデオ会議や基本的なコラボレーション機能が利用でき、小規模チームでも十分活用できます。
デメリット
UIがやや複雑
機能が豊富な分、インターフェースが複雑で初心者には使いこなすのが難しい場合があります。
リソース消費が大きい
特にデスクトップアプリはメモリ消費が大きく、スペックの低いPCでは動作が重くなることがあります。
Microsoft製品以外との連携の制限
Google WorkspaceなどMicrosoft以外のエコシステムとの連携は、Slackなど他のツールと比べると制限があります。
チャネル管理の複雑さ
チーム数やチャネル数が増えると管理が複雑になり、情報の整理が難しくなることがあります。
モバイルアプリの使い勝手
モバイルアプリは機能が豊富ですが、操作性はSlackなど他のツールと比べるとやや劣ります。
ユースケース
Microsoft 365を活用する企業のコミュニケーション基盤
Office製品やSharePointを日常的に使用している企業にとって、Teamsはシームレスに統合されたコミュニケーション基盤となります。ドキュメントの共同編集からビデオ会議まで、一つのプラットフォームで完結できます。
活用ポイント: Teams内でOfficeファイルを開き、リアルタイムで共同編集することで、添付ファイルのやり取りによる混乱を防げます。
ハイブリッドワーク環境の構築
オフィスワークとリモートワークを組み合わせたハイブリッドワーク環境において、Teamsはオフィスと自宅の橋渡しとなります。予定表連携、ビデオ会議、ファイル共有などの機能により、場所を問わず効率的に協働できます。
活用ポイント: Together Modeを活用すると、参加者が同じ仮想空間にいるような感覚でミーティングを行え、チームの一体感を高められます。
教育機関でのオンライン授業
Teams for Educationを活用することで、オンライン授業の実施、課題の配布と回収、学生とのコミュニケーションを一元管理できます。ブレイクアウトルームを使ったグループワークも可能です。
活用ポイント: Assignmentsタブを活用して、課題の配布、提出、採点を効率的に管理しましょう。
大規模組織の部門間コラボレーション
複数の部門や拠点を持つ大規模組織において、Teamsは部門間のコラボレーションを促進します。組織全体のチームや部門横断プロジェクトのチームを作成し、情報共有とコミュニケーションを活性化できます。
活用ポイント: 組織全体のチームを作成し、重要なアナウンスや情報共有の場として活用しましょう。
カスタム業務アプリケーションの統合
Power PlatformとTeamsを連携させることで、業務に特化したカスタムアプリケーションを開発・統合できます。承認フローの自動化や、データ入力フォームの作成など、業務効率化に貢献します。
活用ポイント: Power Automateを使って、Teams内での承認プロセスを自動化すると効率的です。
リモートワークにおける活用ポイント
ステータスメッセージの活用
現在の状況や作業内容をステータスメッセージに設定することで、チームメンバーに自分の状態を伝えられます。「集中作業中」「会議中」などの状態を共有することで、不要な中断を減らせます。
バーチャル背景の活用
自宅からのビデオ会議では、プライバシー保護や専門性の印象向上のためにバーチャル背景を活用しましょう。企業ロゴ入りの背景を用意すると、統一感のある印象を与えられます。
チャネル設計の最適化
情報過多を防ぐため、チャネルは目的別に適切に設計しましょう。全員が参加すべき重要なチャネルと、オプショナルな興味ベースのチャネルを明確に区別することがポイントです。
ファイルの整理と共有
Teams内のファイルはSharePointと連携しています。フォルダ構造を整理し、重要なファイルはタブとして固定表示することで、アクセスしやすくなります。
会議の効率化
会議の録画機能を活用して、参加できなかったメンバーも後から内容を確認できるようにしましょう。また、会議前にアジェンダを共有し、会議後は議事録と次のアクションをチャネルに投稿することで、情報の透明性を高められます。